TX修了 齋藤知華さん 広島尾道市で藍染の事業を立ち上げ活躍

齋藤知華さんは、多摩美術大学修了後、広島県尾道市 株式会社立花テキスタイル研究所に就職。市の名産である帆布を使用した、植物染めのバックの製作・販売に携わりました。

地域に自生する植物や企業から出る廃材を利用する独自の染めを模索する中、天然の藍染に出会います。他の植物染めにはない、藍染ならではの色味と鮮やかさに魅了され、とりわけ、その堅牢度の高さに惹かれていきました。
2015年に独学で藍建てを開始し、2016年栃木県佐野市 紺邑 大川公一氏の本建て講習会を受講。正藍染(蒅を灰汁のみで建てた日本古来の藍染めの技法)を本格的に学びました。

尾道と今治を結ぶしまなみ海道には”Blue Line”と呼ばれるサイクリングガイドがあります。
その青いラインをたどれば、迷うことなく今治へ案内してくれます。
正藍染の師匠である栃木県・紺邑の大川公一先生の教えをガイドとし、斎藤さんは4000年以上続いてきた藍染めの歴史を走るサイクリストとなって次世代に伝えて行きたい。
そんな思いから”Blue Line”と名付けられたそうです。

より藍染を深く究めたいと思い2020年に独立。「Bleu Line」を立ち上げます。
現在は、アパレルメーカーの服やストールを中心に藍染をしています。在学中に学んだ絞り技法を活かし、現代のファッションにも取り入れやすいデザインを提案しています。

名だたるハイブランドがアップサイクルされた生地を使用するなど、環境問題への取り組みが注目される中、製作過程で出る廃棄物とどう向き合うかは、ものづくりには避けては通れない課題です。
藍染で使用される蒅、灰汁、麩、貝灰は全て天然素材です。使い終わった染め液や残渣は捨てられることなく、農業資材として使用することも可能です。環境に配慮し、人々の健康をサポートする商品を、サスティナブルな藍染を通して提供していきたいそうです。

「Blue Line」Webサイト
 https://blueline-indigo.com/

Instagram
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メール
info@blueline-indigo.com

齋藤知華 Saito Tomoka
本建て正藍染染師
1983年神奈川県生まれ。
多摩美術大学テキスタイル専攻卒業。同大学大学院テキスタイル領域修了。
就職を機に尾道へIターン。
植物染めの帆布バッグの商品開発に携わる中、独学で藍建てを始める。
2016年に栃木県佐野市・紺邑の大川公一先生の本建て講習会を受講。
2020年藍染め工房「Blue Line」を起ち上げる。