1年生の「基礎造形Ⅰ」の授業では後期の始めから紙漉の課題を行っています。
今回はバスを借り、1年生全員で東秩父村和紙の里へ学外授業へ出かけました。
まず、和紙の里で基本的な手漉きの和紙の作り方を学びました。
今年の夏は猛暑で材料が悪くなってしまい、仕事が進まないこともあるようです。
そんな中でも実際の手漉き体験とプロの技を見せて頂くことが出来ました。
こちらは紙を漉く際に粘り気を持たせるネリの原料、トロロアオイの根です。
全員が1人1枚自分の和紙を漉きました。初めてでも、それなりに皆きれいな
和紙を漉くことが出来ました。
その後、畑の一本道を抜けて伝統工芸師 鷹野禎三氏の工房へ向かいます。
鷹野氏の工房でも猛暑の影響は大きいそうで、なかなか仕事にならないそう
ですが、特殊な機材や、透かしを入れる方法、和紙がどのように利用されて
いるのか、など色々な質問にお答え頂きました。
その後東秩父を後にし、遠山記念館という美術館で美術品と、立派な建築の
お屋敷の内部を見学させて頂き学校へと戻りました。
見学先の皆様大変お世話になりました。
どうもありがとうございました。
紙漉の工房では独特の雰囲気があり、紙漉の世界を感じました。
伝統的な技法でありながらも至る所に工夫が見られました。そうした自分自身で
作り方から考え、実践する姿勢が作品に少しでも生かされればと思います。