卒業制作優秀作品

桃井 恵

現代では、人々や文化の境界が曖昧になりつつあると感じる。
多様な価値観が交差し、個々の美意識が尊重される時代において、布と空間を通じて境界の在り方を表現する。これらの布は固定された境界を超え、価値が共存するための余白を生み出す。余白は単なる空間として存在するのではなく、境界が解け合う場所であり、相反する二面性が交差する場となる。