TX卒業生 大竹舞人さんが個展「血と汗」を開催

多摩美術大学テキスタイルデザイン専攻卒業の大竹舞人が個展「血と汗」を開催します。ぜひご高覧ください。

____________

【概要】
展覧会名:大竹舞人 個展「血と汗」

会場:SHUTL
   〒104-0045 東京都中央区築地4丁目1−8

会期:2025年10月24日(金)- 2025年11月9日(日)

★オープニングレセプション:2025年10月24日(金) 18:00-21:00
OPEN:月木金土日祝
CLOSE: 火水

【企画】
主催:松竹株式会社
共催:株式会社マガザン
企画協力:keshik.jp / Marco Gallery
デザイン: Kamerian.

[展示について]
美術作家・大竹舞人による個展「血と汗」を開催します。
大竹は布などの繊維を立体的に織り上げ、造形物へと仕立てる手法で制作を続けています。彼にとって制作は「労働」であり、布を織る行為はかつての職人の手仕事を想起させます。産業革命以降の機械化が進んだ現代においても、大竹は自身の手を通して形を立ち上げ、そこに労働の痕跡と身体性を刻み込みます。展覧会タイトル「血と汗」は、その姿勢を象徴するものです。
本展では、布で編み上げられた日用品を中心に作品を展開します。日常に不可欠な対象が「作品」という文脈に置かれたとき、私たちはそれをどう受け止めるのでしょうか。丁寧に鑑賞すべき造形物として、あるいは単なる日用品として手に取るべきものとして一ーその揺らぎの中で、作品と鑑賞者の距離が改めて問われます。
本展が、労働と手仕事、そして日常と芸術の境界を見直す契機となれば幸いです。

●大竹舞人ステートメント
人は作品を踏むのか。
美術館にかけられた絵画であれば触れようとすることさえしないのではないだろうか。
でも彫刻であったら?
少し触りたいと思うかもしれない。
それが美術館の外だったら?
何の気なしに触れてしまうかも。
木や石など見慣れた素材でなかったら?
あるいは、値段がわかったら?
そもそも何故人は作品に触れないのだろう。
高価なものを壊してしまってはいけない。
案外そんな理由だけなのかもしれない。

●Marco Gallery ステートメント
作品の制作工程における仕事、(当人は”労働”と呼んでいるが)を直接的に剥き出しにする大竹の制作手法によって作られる本展の作品は、枕、マット、そして壁である。
そして展示のタイトルは「血と汗」。
作品であるというレッテルか。
はたまだ”労働がもたらす何かか。
人と作品との距離を測る装置のように、それらは機能する。