アジアの布~伝統から革新へ~ 多摩美アートテークギャラリーで展示開催
廃棄されるバナナの茎から抽出した繊維を利用することで地球環境問題とデザイン教育を連携させた「バナナ・テキスタイルプロジェクト2001〜2016」、伝統的な染織文化とサステナブルデザインをテーマにした科研費や共同研究、産学協同研究の成果を紹介する展示を行っています。
手の記憶/自然との共生Part2
アジアの布 ~伝統から革新へ~
会期:2017年10月6日(金)~10月19日(木)
11:00~17:00 日曜休館 入場無料
会場:多摩美術大学八王子キャンパス アートテークギャラリー2階
主催:手の記憶/自然との共生展実行委員会
協力:紅露工房/Cordillera Green Network Inc./株式会社ワンプラネット・カフェ
関連イベント
公開授業
染織史2
「アジアの伝統×イノベーション」
10月12日(木)10:40-12:10 アートテークギャラリー2階
ギャラリートーク:深津裕子(共通教育教授)
公開授業
染織文化研究ゼミ/テキスタイル1(スタジオ3)
「昔ながらの草あそびワークショップ」
10月12日(木)13:00-14:30 14:40-16:10 レクチャー棟303
講師:星公望(西表島民具継承者)、深津裕子(共通教育教授)、川井由夏(テキスタイルデザイン教授)
*履修生が実習を行う様子を見学することができます。
トークセッション
アジアの人と人をつなぐ染織文化のありかた
10月13日(金)13:00-16:00 アートテークギャラリー1階
ゲスト:石垣昭子(紅露工房代表)、エクベリ聡子(株式会社ワンプラネット・カフェ代表)、反町眞理子(Cordillera Green Network Inc.代表)
開催趣旨
アジアには自然の恵みを生活文化や布づくりに活かす知恵や手わざがあふれています。本展では「はじまりはバナナ」「自然の恵みを活かす」「植物と暮らす」「子供たちと綴る」をキーワードに、アジアの古い伝統文化を掘り起こし、新たな伝統を創生している人々の営み、多摩美術大学の学術研究、アート&デザイン教育を基盤にした新しいテキスタイルの提案を展観します。大学生のみならずアジアの子供達と一緒に制作した未来を象徴する作品も紹介します。本学を拠点に、地域社会に残る伝統的な染織文化から、持続可能なテキスタイルデザインまでをつなぎ、たがいに分かち合い、学びあえるネットワークを形成していきたいと思います。
展示概要
「はじまりはバナナ」では多摩美術大学共同研究(代表:橋本京子名誉教授)「バナナテキスタイルプロジェクト2001-2016」、2006 年度文部科学省現代的教育ニーズ取り組み支援プログラム(現代GP)成果を総集編で紹介します。「自然の恵みを活かす」ではアジアの自然と共生する日本人の手わざを、石垣昭子の芭蕉交布/星公望の草民具/亀田恭子の皮芭蕉帯(西表島)、志村朝夫の手漉きピーニャ紙と布(フィリピン)、静岡の小崎葛布工芸/川出幸吉商店/大井川葛布の葛作品をとおして展観します。「植物と暮らす」では、本学教員による伝統的な染織文化を刷新する新しいデザインと、本学大学院の産学共同研究によるザンビアのバナナファイバーを活用したデザインブランド「ZAMBIBA」の提案、「子供たちと綴る」ではアジアの次世代をになう、東京、沖縄、カリンガ(フィリピン)の子供たちの豊かな感性と想像力を引き出したアート&デザイン教育プログラムの成果を紹介します。
ぜひ足を御運びください。