産学共同研究 『東京都下水道局事業PRのためのライブドローイング壁画作成の研究』報告
9月8日、多摩美術大学生産デザイン学科テキスタイル専攻の学生有志が渋谷駅のコンコースにてライブペインティングを行いました。
前期より開始されたこのプロジェクトは、東京都下水道局との産学協同研究であり下水道の役割を若い人達に理解して貰うことを目的としています。
一般的な理解として、下水道は汚水処理や浄化・再生などが主な仕事と思われがちですが、雨水による浸水などを防ぐために東京の地下には巨大な雨水調整用の貯水施設があります。
また、直径800cm〜20cmの下水パイプが縦横に張り巡らされて私たちの生活を支えています。
下水処理後の再生水も、赤潮の原因であるリンや窒素を取り除く処理も行われています。意外なところでは下水処理場近隣に中水として給水されています。
今回は多摩美術大学生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻内のコンペで選ばれた同学科二年生鹿野里美さんのデザインが採用されました。彼女の作品は私たちが日常的に使用しながら、なかなかその効果を身近に感じることのできない、縁の下の力持ちと言ってよい下水道の働きを明るく表したものと言えます。当日はクラスメイトと後輩がペインティングをサポートしました。
若者に下水道の役割の大切さを促すことと、インスタ映えという現代的な要望もある産学協同研究でした。