古来、身の回りで起こる不可解な現象に名前と姿が与えられ、日本に数多くの奇怪な「妖怪」が存在してきた。彼らを生み出してきた昔の人々の想像力の豊かさに私は魅せられ、妖怪が住んでいる世界に強く心惹かれてきた。

幼い頃からずっと抱いてきた「妖怪の世界に入り込みたい」という憧れの思いを「振袖」に表現し、それを身に纏うことで、この願いを叶えようと思う。