アールト大学(フィンランド)
チェ ボリョン
- Chemartのバイオレザ
- knitting room
- ニット課題
- 授業風景
- 作業風景
- 課題プレゼンテーション
私はB選考を志望して、アアルト大学で8月から交換留学をしています。ここで所属しているデザイン学科は多摩美術大学のように様々な学科に分かれているのではないのでテキスタイルデザインだけ学ぶのではなく、多様な分野のデザインを選択して学ぶことができます。一学期がperiod1とperiod2に分かれていて、長く授業を受けるのではなく、短く多くの授業を受けることができるという点が長所であり、短所です。
テキスタイルデザインの授業ではスタジオが違って学べなかったニットの授業を選択し、テキスタイルではない授業ではChemartという実験授業を受けました。ニットの授業は最も基礎となる仕組みについて学び、それを元に10枚のコレクションを作ることが課題でした。
学部生が受けられるテキスタイル授業は非常に限定的で、一つの授業も15人程度しか受講できないため、すごく人気がありますが、これは少数の学生が不足なく施設を使用するためだと思います。授業は普段、教授の説明が先にあって、それ以降は全部学生が自由に製作できる時間を与えます。基礎サンプルを全部作ってからは3人ずつグループを組んでお互いが作ったものを説明し、どんなところが良くて、どのようにコレクションを作っていけばいいのかについての意見を共有します。自分で考えられなかった意見に対して聞くことができたり、確信のない部分に対しても確信を得ることができたので、お互いの意見を共有することは良い経験になりました。ここは沢山のグループ活動の授業があります。デザインは個人の意見だけが重要なわけではないので、協働することを大事にしていることが感じられます。
アアルト大学はデザイン学科だけでなく、ビジネス、エンジニアなど多様な学科が所属しているため、副専攻としてこのようなことを選択する学生もいます。Chemartとはchemical engineeringとartが合わさったもので、バイオベースの材料を使って持続可能なデザインと材料リサーチをする科目です。多様な学科がある学校はこのような点が面白いと思いました。これもグループ活動で、私のグループはオレンジ、リンゴ、わかめを活用したバイオレザーを作る実験をしました。 多様な化学材料が実験室にあるので自由に使って実験することができ、最後の授業には他の組の結果物を見ながら、もし時間がもっとあれば私の結果物をどのように発展させることができるか考える時間がありました。
今までは完全にテキスタイルについてだけ学びましたが、ここでは違う分野について学ぶことができるので、これをどのようにテキスタイルデザインに結合するか考える機会ができたということが意味があると思います。