卒業制作優秀作品

日比 野留花

Hairy World -毛むくじゃらな世界-

世の中を豊かにするという名目のもと、 新たなモノがとめどなく生産され、 同じだけ捨てられるモノが存在する。 私はこの世の全てのモノには生命が宿っていると考え、 一瞬で役目を終えすぐに捨てられる現在のモノたちの一生の短さに、 モヤモヤしている。一方で、 生き物をモチーフとしたぬいぐるみや人形、 思い出や愛着が深いモノはどこか捨てづらさを感じる。 人々が簡単に捨ててしまうモノに愛情や温もりを感じる要素としての「毛」を生やし、 私が考えるモノと生命の在り方について表現する。