高地郁美 human origin 人間は文明を築き、自然を制御するようになった。生活は便利になり、ヒトは自然界の他の種とは一線を画す存在になったとも言える。将来わたしたちが生きる環境が大きく変化し、それとともに行動や価値観が変わっても、人間が食べて、寝て、生きるということは未来永劫変わらず、抗うことができないヒトとしての生理と言える。眠るヒトの群像を通して、様々な価値観の溢れる社会の中で忘れられがちな生き物としての人間の姿を描く。