LEE Haeun 時間の共存 私は、遺跡や遺物を見ることに関心がある。なぜ自分が遺跡や遺物の古くて色が褪せた様が好きなのか、それはどのような意味を持つのか考えた。 遺跡は過去の痕跡がある場所として現在に存在し、見ることができる。今の時間と昔の時間が共存する時間と空間の痕跡である。 時間は流動的なもので、記憶に残る時にぼやけていきながらもはっきりと記録される。過去と現在の時間のつながりについて表現したいと考え、 旅行で撮影した遺跡や遺物の写真をもとに薄れた記憶を滲み染で、刻まれた時間の跡を型染技法で表現した。