卒業制作優秀作品

黒田 朋香

眩暈

プラスチックの消える未来があるとして、
あふれ返る今のそれにはどんなプレミアがつくのだろう。

たしかに信じた価値の輪郭も
どうやら曖昧らしかった。

真価の姿をとらえるには
世界はあまりにも眩しすぎる。

眩暈は覚めない。