卒業制作優秀作品

服部 このみ

ROOM

私は自身を取り巻く風景や物を、そこに何があるかではなく、どんな色や形があるかで捉えているようだ。
目に映る景色から色と形を抽出して、平等に平面的な構成要素として頭の中で描く。そうして重力を失った対象は布に乗せられるとシワができ、像が歪む。
この卒業制作は、室内にある物を色面として自由に描いて布にプリントすることで、身の回りの色と形を布の上で変換することについて自分自身が再考し、鑑賞者には部屋の中でその変化の違和感を体験してもらうことが目的である。