卒業制作優秀作品

田中 亜美

夢のような

眠るときにみる夢の中では、自分ではないような行動をしたり、不思議なことが起こったり、絵空事のような世界が広がっている。知らないうちに抑えていた無意識の心理状態が表れていて、もしかすると現実よりもずっと、ありのままの自分を映しているのかもしれない。今まで体験したいくつものイメージの欠片が絡まり合い、自分自身のみ感じることのできるもうひとつの世界なのではないだろうか。
そんな儚く淡い夢をテキスタイルにできたらと思い、曖昧で滲んだ模様の布を制作した。夢の中の自分と現実の自分との乖離、そのぼんやりとした矛盾を、『夢という体験の感覚』の視覚化を通じて表現すること目指した。