大谷 里奈 遠いバカンス バカンスのようなカラフルで美しい過去を懐古する。暗闇に包まれた静かな夜の中、チカチカと点滅する街灯の灯りをぼんやりと眺めた。焦点がずれ、歪んだ視界から心の中で見えた色彩はバカンスのようにカラフルだった。過去に定住することはできないけど、不滅の出来事を思い出しカラフルだったあの頃を思い出したい。そして大切な想いを胸に大切にそっとしまって温めていこう。私の人生はこんなにも色鮮やかなんだって自分自身に証明するために。